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なぜ私たちはService DesignerではなくService Architectと名乗るのか

Designerは設計する人、Architectはつくる人。その意味の違いの話です。

鈴木 拓実

鈴木 拓実

HATLUSH Inc. CEO/Service Architect まだまだ立ち上げたばかりのベンチャーですが、世界を笑顔にするイノベーションを世界に届けるために東京の片隅で頑張っています。

サービスをつくる「人」としての条件

タイトルにあるように、私たちはサービスをつくる人間でありたいと思っています。では、サービスをつくる。とはどういう事なのか?
大きく分けて、3つのプロセスがあると考えています。

1, 人が共感できる思想を持つ
2, 思想を具体化する
3, 実際につくる
(上記についてはまた別の機会にご紹介するようにします)

何も全部を1人でやる、というわけではありません。

あくまでサービスをつくるときには上記のようなプロセスが必要であり、少なくとも、”サービスをつくる人”には、そのプロセスに一定の理解が必要だと考えています。

そんな中、Designerという言葉にはいくつか足りないピースがあるように思ったのです。

デザインの持つ意味と違和感

デザインとは設計すること。
「デザイン(英語: design)とは、オブジェクト、システム、さらに測定可能な人間とのインタラクション(建築設計図、 エンジニアリング図面、ビジネスプロセス、回路図、縫製パターンなど)を構築するための計画またはコンベンションを作成する行為」(Wikipediaより引用)
と定義されています。

当初、私もデザインという言葉を使おうと思っていました。UI/UXデザインや、デザイン思考などを代表するように、昨今ではデザインの持つ意味も大きく広がって認知されるようになっており、その方が分かりやすい、と思っていたのです。

ただ、「サービスや事業をつくる」としたときに、このデザインの定義には、
・起点となる思想に対しての言及がない
・計画までにとどまっており、実際につくることに対しては定義されていない
の二つのピースが見えなかったのです。

デザインとは、設計し、計画すること。でも、サービスをつくる、というのは設計だけでは不十分で、設計したものを構築してはじめてサービスは世に出ることができます。設計するだけでなく、つくりあげないと、誰にも評価されることはありません。(当たり前ですよね)それに違和感を感じたときに、”デザイナー”と名乗ることにも同時に違和感を感じました。

アーキテクトの持つ意味

対して、アーキテクトの定義は、
「アーキテクト (architect) は、建設する者、といったような意味の語であり、アーキテクチャという語と密接な関係にある。また、大工のような現場の担当者よりも、設計側のほうを指して使われることが多い。」(Wikipediaより引用)

とあります。
これだけだと、デザインとどう違うんだ?と思われるかもしれませんが、もともとアーキテクトという言葉は上述の通り建物や、構造物を作る人を中心に使われてきた言葉であり、デザインよりも立体的なイメージを持つことができます。

更に次のような記述もあります。
「日本では諸外国とは違い「建築士」という名称が建築の意匠設計のみならず、エンジニアリング分野で土木工学を含む構造設計や建築設備設計者ら工学設計にも従事し、また施工監理を実践する「技術者」も含む資格の名称として法定されている。」(Wikipediaより引用)

つまり、アーキテクトとは、つくるときに必要な計画から、実際に構築するところまで、幅広い定義を持った言葉なのです。

更に、アーキテクトの名詞であるアーキテクチャを調べるとこんなことも書いてあります。

「ウィトルウィウスの『De Architectura』は世界初の建築の専門的理論書であるとされ、その思想性は現代においてもたびたび参照されている建築原典である。このことからアーキテクチュアという言葉に思想性、または設計思想といった意味の含みがもたらされたとされる。」(Wikipediaより引用)

(ウィトルウィウスさんがどなたかは存じませんが、紀元前30年頃に活躍されていた建築評論家だそうです。なんと、思想のニュアンスまで含めてくれているとは)

以上から、
1, 人が共感できる思想を持つ
2, 思想を具体化する
3, 実際につくる
の3つの条件がアーキテクトという言葉には当てはまるな、と。

ちなみに余談ですが、翻訳ソフトでArchitectを翻訳すると次のような記述になります。

建築家
建築技師
設計者
企画者
創造者

なるほど!…ピッタリじゃないか…!!
そこから、サービスをつくる人の呼称、「Service Architect」は生まれました。

とはいえ、名前はただの言葉でしかない

ここまで散々こだわりを語っていますが、どんなに名前にこだわりを持とうが、実際の行動や、結果が伴っていなければ、なんの意味もありません。

この名前に恥じないようなサービスを、自社、クライアント問わず世の中に発信していきたいと思っています。


この記事を読んで、少し話を聞いてみたい!
なんて思って頂ける方がいれば是非ご連絡ください!


HATLUSH Inc. CEO/Service Architect 鈴木 拓実

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